Last Update:  July 31, 2004
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日々想った事徒然なるままに。想った事絵にしてみたり。Local Info





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クラブが好きな訳

最近ちょっとクラブに行く回数が減っていたんですが、久しぶりに先週末土曜日と今週火曜日にZanzibarに行ってきました。サンタモニカの5thとArizonaの角にあるところなんですが、系統としては80年以前〜90年代のダンスクラシック、時折ポップ、たまにレゲエ、そしてヒップホップなどがかかるところです。いつもOGGY君が回すところとはちょっと客層が違います。白人が多く、年齢も大体平均20代中盤から、と少々高めです。ここの看板DJであるHaul & Mason(2人組み)に見込まれて最近ここで回し始めたOGGY君です。ちまたでは有名なZanziで、コネだけでは回せないこの土曜日に回せるというのは、さすがに名実伴っている彼だから成せることでしょう。なんとHaul & Masonの次の美味しい時間に回してました。ステージにも何人か立ち上がって踊って、土曜日は盛り上がりも結構なものでした。

火曜日は726 Promotionsの筆頭プロモーターのKuni君主催の「groove factory」という毎週火曜日やっているイベントに行ってきました。この日はOGGY君はオフで、客として混ざってました。この夜は軽くビールを片手に踊ってる人をみて傍観してたわけですが、ふと色々思いました。なんでクラブが好きなんだろう、って。社交の場、踊りの場、酒を飲んで騒ぐ場、ナンパの場、きらびやかな自分を見せ付ける場所、他には無い空間、音楽についてなどなどクラブには色々な要素があります。

■ 社交の場
まずクラブに入りとりあえずバーに向います。当たり前なんですが周りを見渡せば知らない人がいっぱいいるわけです。ガンガン音が鳴ってる空間の中で、座ってる人もいれば立ってしゃべってる人もいるし、自分の世界に入って踊ってる人やお互いくっつきあって踊ってる男女がいるわけです。ドリンクのグラスがぶつかる音、人が大声でしゃべってる音、DJが回している音楽の音がごっちゃになり、ようするに騒がしい場所です。そういう場所に人が集まり、取り留めのない話をしたり、悩みを話したり、ビジネスの話が進められたり、はたまた踊りに来たり飲みに来たり、いろいろそれぞれが理由を持ってるわけです。クラブでしか会わない知り合いもいますが、クラブが社交の場となっているのでそれはそれで、って感じです。久しぶりー、といいつつじゃぁとりあえず飲もうよ、という感じになり、じゃぁまた今度クラブでねー、となる場合もあるわけです。来る必要がないけど来たらいろんな意味で楽しい社交の場、これがクラブです。

■ 踊りの場
自分も中学生の頃からヒップホップのダンスチームに入っていて、ほとんど毎日踊っていました。当時は全然そんなことも思いませんでしたが、人はどうして踊るのでしょう?音に合わせてリズムを取り、腕や足や胴体を巧みに動かすわけです。踊りとはなんでしょう?自己表現?スポーツの一環?動物によく見られる求愛行動?目立ちたいから?踊ると何か特することはあるんでしょうか?ステップを踏むのが上手いからといって、何か人生の糧になるんでしょうか?ダンスを全然しない人、興味のない人にとっては自我を忘れて踊り乱れている人は滑稽に見えることでしょう。なにやら音楽に合わせてからだをクネクネ動かしている、みたいに見えるでしょう。踊るのが好きな者の一人としての解釈ですが、踊る理由は、単に気持ちいいからです。大きな音楽、でかいベースを体で感じて好きなように体を動かしてステップを踏むと、気分爽快です。上手いダンサーを見ると挑戦してダンスバトルをし、お互いに技を見せあいます。別に見せびらかしたいからではなく、ダンサー同士で踊るとその瞬間にお互いを刺激しあい、お互いのステップを盗み合い、いつにないステップを発明しながら踊れるわけで面白いんです。だらか僕はダンサーが多いクラブが好きです。見てても一緒に踊っても楽しい。そう、単に楽しいんです、踊るのは。

男女が向かい合って踊るのはどうしてでしょう?自分の彼氏・彼女、友達、その辺で見かけた人、ナンパした相手、相手はさまざまです。大概はお互いの腰や肩に手を置いてくっつきあって踊るわけですが、これまた踊りに興味ない人にはおかしなものでしょう。下心の熱気でムンムンです。生理的に受け付けない場合やナンパ嫌いな人は別として、近距離もしくはくっつきあって踊るというのは下心、エッチな心で一杯です。それでいいんです。120%下心満載の脳みそで寄り添いますが、エッチをするのではなく、踊るわけです。手足を絡ませ、セクシーに体をクネらせ、お互いを感じあい、ステップを踏む。体を動かす限りアドレナリンを放出しながら官能し、恍惚的なエクスタシーを感じられるのがダンス。これまた楽しいわけです。

■ 酒を飲んで騒ぐ場
学生の頃は僕はクラブへ行くと大概ビールを駆けつけ一杯で飲んでお終いでした。あとは4−5時間休み無しでフロアで踊りっぱなしで、それで結構ナチュラルハイになったので酒を必要としませんでした。が、最近はクラブに飲む目的で行くこともあります。ドリンクを片手に音に合わせて体を軽くのせてフンフ〜ンと飲むわけです。時折フロアから上がってきた友達と一緒にショットを飲んだり、つまらなそうにしてる人を捕まえて一緒に飲んでくっちゃべったり。クラブ内ではバーとは違い、どんどん移動してって色んな人としゃべることが容易にできるわけで、知り合いを増やすのにも使えます。知らない人達と最後はショットのんでワーっと騒ぐことも稀ではありません。飲んでエンジンがかかったところでフロアに出ると、本当に周りを気にせずに踊れるのでさらに楽しいわけです。大声で叫んでも、もともとうるさい場所ですから特に誰も迷惑しません。フロアにでて、ステップの合間に熱くなった体を冷やすようにグイッと喉に通す冷たいビールも格別です。踊ると体中にバクバク血が走っているので、比較的少量でもいい気分になれるのがおトク(笑)。

■ ナンパの場
僕自身は小心者なのでクラブでナンパなぞ出来きないのでしませんが、ナンパ目的(する、される両方で)で来ている人は多いでしょう。性別にかかわらず2,3人組みで来ている人にはそういう傾向があります。もちろん純粋に踊りにきたり飲みに来たり、クラブの空間が好きで来ているグループもいますが、帰るころにはグループの人数が何故か増えている場合が少なくありません。クラブに来る人はおしゃれな人、かっこいい人、かわいい人、色々いますし、ある一定の空間の中にわんさか人がいるので、言うなれば選り取り見取りなわけです。もちろん誰が性格がいいとかは最初はわかりませんから外観から入るしかないでしょう。それはそれでいいと思います。とりあえず知り合いになっといてそれから、みたいな感じで。クラブが好き、というだけでもひとつ共通の趣味になってるわけですから、街中でナンパするよりも少々効率がいいわけです。クラブで知り合ったカップルはくっつくのが早くて離れるのも早い場合が多いですけどね(笑)。ヤリたいだけで来る人たちはきっとそれでいいのでしょう。クラブで会ってそのままお持ち帰りして一晩を過ごし、次の夜にはまた別の人と一緒にいる、というのがあっても全然不思議ではないのがクラブでのナンパです。下心だけで機能している男女も大勢紛れてますから。もちろんそれは人それぞれの性格にもよりますし、会ってからどうするかというのは様々です。それはクラブに限って言えることではありませんが。

■ きらびやかな自分を見せ付ける場所
僕はクラブに行くときは踊りやすい服装でいきます。下はダボダボ目、上は軽く動きやすいシャツ、で帽子をかぶります。普段着とあんまり変わりませんが(汗)。あまり変化に富んでいないので、よくクラブで会う人には「こいつあんまり服持ってないなー」と思われているかもしれません。僕はそれでいいです。踊れれば。でもやっぱりクラブにはおしゃれな人が多いです。気合を入れて化粧する人もいますし、夜ように露出度が多い服装してる人も大勢ですし、男も露出高めで厚い胸板をチョロっとシャツの合間からたり筋肉のラインが見えやすい服を着たりします。はっきり言えることは、やっぱりみんな見てます。気にしてます。かっこいいね、かわいいね、ダサいね、うわっ…、何あれ?などなど、色んなコメントが出てきます。これはもうしょうがないです。ドレスコードがあるクラブも多いくらいですから、服装はちゃんとしてないと変に目立っちゃいます。だからクラブに来る人は結構細かいところに気を使っていて、男女ともにおしゃれだなーと思う人が結構います。いつ何あるかわからないから勝負パンツはいている人も多いでしょうね。やっぱり肌の露出が多い女の子の周りには男がたかります。かわるがわる(笑)。見せたくなくても見られちゃいますから、それならばいっその事おしゃれだったり肌の露出が高い方がモテるわけです。もちろんそれだけではないですけど。ビーチとはまた違う風に目の保養になります。

■ 音楽
体を思う存分に動かし、酒を飲んで騒ぎ、タバコを吸いながらだべる(ちなみにカリフォルニア全土では屋内禁煙なので喫煙コーナーにいかないと吸えませんが)。人でごったがえして大きい音で音楽がなっている。そこにボーっとたたずんでいるだけでも気持ちがいいものです。この心地よい空間を定義するのは音楽だと思います。楽しめる空間、おいしいお酒、人、これがそろっていても、音楽が悪ければ気は乗りません。ここで音楽を提供してくれるのがDJ。以前DJは音使いであると書きました。その音使いの良し悪しで場所の雰囲気がガラリと変わります。乗せてガンガン躍らせるDJ、しっとりと聞かせてラウンジ的な雰囲気を出すDJ、流行の曲をかけまくって客を乗せるDJ、古い曲を織り交ぜて広範囲の客をゲットするDJなどなど、色々スタイルはあるわけです。選曲はすごく重要です。自分の好みだけでかけてる人は客の好き嫌いで反応はガラリと違いますし、客の好みだけを気にして選曲するDJは個性が失われます。その瞬間の客のノリを無視して流行の曲だけをバシバシかけてその場しのぎをしようとするDJは当然のごとくフロアばかりかクラブ自体から客が引きます。これは経験によって培われる感がかなりモノをいうことでしょう。自分の色を出しつつ客が聞きたいものを出してノセる。これがデキルDJだと思います。

いい曲をどんどんつなげられるからといっていいDJではありません。それならアルバム作りに専念すればいいことですし、DJじゃなくても出来ることです。つなぎやスクラッチや二枚使いが上手いだけのDJはDJバトルに出ればいいでしょう。それはそれで極めればその分野で成功するでしょう。しかし、クラブという「現場」に出て活躍しているDJはこれらの要素を兼ね備えてないと務まりません。なぜなら、リスナー(客)は一晩の間でも変化するからです。場の空気を読んで臨機応変に対処していくことが重要です。同じ客層でも日によって好みがかわりますし、下手をすれば同じ客でも時間帯によって何が聞きたいか、何で踊りたいかがめまぐるしく変わります。現場のDJにとっては「客をつかむ」ことがその夜の成功の鍵になると言っても過言ではないでしょう。成功というのはクラブやイベントプロモーターの利益も含まれます。ウェイターやウィトレスのチップにも関わります。もちろん、客がいい時間を過ごせるかどうかがかかります。そして、それがDJ自身の次への仕事や人気につながります。客をつかめないDJは現場でDJやってる意味がないですから。

「DJやってます」と言う人は多いですが、「レコード回すことができます」に変えたほうがいい人がいっぱいいます。DJというのは単純にレコードをターンテーブルで回せるというだけじゃなくて、上に挙げた要素をクリアできて初めて、DJをやっている、といえるんではないでしょうか。選曲はいいけど、スクラッチは上手いけど、つなぎは天下一品なんだけど、というのは惜しいところに位置してます。が、それなりの功績を残さないと意味がありません。いくら上手くても「客」がいなければただの自己満足です。

実力があってもなかなかチャンスを得られない人も多いですが、それは色んな意味で決心・覚悟、それに伴う努力と信念が足りないからだと思います。OGGY君は人前ではなんでもないようにレコードをホイホイ回しますが、絶え間ない努力をしています。暇さえあれば練習し、新譜や掘り出し物のレコードを探し歩き、最近のトレンド情報も欠かさず目を通し、そして自分を売り込む努力を常にしています。それがイベントごとのクラブまわりだったり、ミックステープを作って手渡ししたり、ラジオやテレビや著名なアーチストに挨拶にいったり。彼と知り合ってまだやっと一年たつところですが、彼が怠けてるというところはあまり見かけません(寝坊はよくしてるみたいですが 笑)。才能と努力と決心を兼ねそろえている、それがOGGY君です。出会った頃はLegend Entertainmentで、イベントがあれば早めの時間でかけていいよ、くらいの存在だったようですが、今じゃ毎週800人近くを集めるイベントでメインの時間に回しています。しかも地元では有名なZanzibarでゲストDJとして最近活躍もしています。「OGGY君はどうやってそこまで上がったんですか?」という質問を耳にしたことがあります。ずっと一緒にいる僕にしてみれば、地道な努力がモノをいっていると思います。回すのが上手いというのは必須条件なので(もちろんコネやエンタメ性だけでのし上がった人もいますが)、最低の実力はなければ現場ではやっていけません。色んな人にチヤホヤされて華やかな仕事に見えますが、音楽オタクじゃなければ出来ない仕事です。

話がそれてしまいましたが、いい音楽というのはやはりクラブには欠かせないものです。イベントのテーマが何であれ、それと客の雰囲気に合わせて盛り上げられる音楽、そしてそれを提供できるクラブイベントはやはり人が入っています。

とにかく、色んな要素があって楽しいからクラブが好きなわけです。

そんなわけで、先週はこんなことを思った週でした。相変わらず尻切れな終わりですいません(汗)。


:: ちょっと寄り道 ::

「ひゃっほう、そいつあ素敵にゆかいだ!」

(さくらももこ 『ちびまる子ちゃん』 第2巻)

本当に楽しくて自分の好きな事は、子供の様に素直に「楽しい!」と全身で表現すると気持ちいいもんです。
(はっさく)

       
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